Altium Designerの部品配置ショートカット

March 24, 2019 Altium Designer

基板設計ソフトウェアAltium Designerの3Dコンポーネント配置の写真

 

私は以前、PCB設計は90%が配置で10%が配線という記事を読みました。確かなことはわかりませんが、コンポーネントの配置は、基板設計全体において重要な部分と言っても過言ではありません。しかし、一部の設計者は、後から戻って基板の一部を再配置するだけで済むように、この配置作業の部分を急ぎ、配線に取り掛かります。

問題の1つは、配置プロセス時、設計者にフラストレーションがたまることだと思います。全てのコンポーネントを正確に配置、整列、位置合わせして、最適な配線チャネルを作成するには、時間を要します。これは特に、配置機能に制限のある設計ツールで作業する場合、または設計支援ツールで利用可能な配置機能の知識が十分にない場合に当てはまります。

さいわい、Altium Designerには作業に便利な強力な配置機能がいくつかあります。部品を整列できる手動の配置ユーティリティを備えており、最初に回路図からコンポーネントを選択して、それらをまとめて配置できます。また、特定のコンポーネントを検索・選択して配置するサポートが必要な場合、それらのユーティリティも用意されています。
 

整列機能を使用して配置を整理

配置する際に、コンポーネントを必ず移動する必要があり、面倒であることには認めざるをえません。新しいコンポーネントの挿入が必要かを確認するためだけに、一連のコンポーネントを整列することがしばしばあります。新しい部品を挿入する周囲を全て移動すると、完璧に整理された状態が崩れ、全てのコンポーメントを選択して整理し直す必要があります。

これは、部品ごとに手動で移動する単純な作業になりますが、使いやすいシンプルなサポートがあればいいと思いませんか?

Altium Designerでは、配置の整列ツールのサポートが用意されています。さまざまな整列機能を自在に扱えるメニューが揃っており、ここでは、使用方法の例を説明します。この画面キャプチャからわかるとおり、コンポーネントが整列しておらず整理する必要があります。また、ピン間の距離が近すぎ、クリアランス違反もあります。
 

整列されていないコンポーネントの配置状態のAltium Designerの画面キャプチャ

整列されていないコンポーネント
 

まず、これら全てのコンポーネントを選択した後、右マウスボタンを押して [Align] メニューに移動します。[Align] メニューで、リストの上部にある [Align] を選択すると、以下の [Align Objects] サブメニューがポップアップ表示されます。
 

Altium DesignerのAlign Objectメニューの画面キャプチャ

整列パラメータの設定
 

[Align Objects] サブメニューで、上記のパラメータを選択します。水平方向の整列では、Altium Designerで、コンポーネントのスペースを等間隔にするよう指定します。垂直方向の整列では、部品を上揃えで整列するよう選択し、[OK] をクリックします。以下の画面のように、コンポーネントは希望するとおり等間隔に配置されます。
 

コンポーネントの配置が整列した状態のAltium Designerの画面キャプチャ

設定通りに配置されたコンポーネント
 

この機能は毎日使うものではありませんが、一連のコンポーネントをすばやく整理する必要がある場合、非常に役立ちます。このような機能を最大限活用するための鍵は、必要なときに自然に使用できるよう機能に精通することです。

多くの設計者は、設計ツールにあるサポート機能全体の使用方法を学習する時間がまったくないという話を聞きます。このため、設計者は自身に役立つ機能を見逃しています。このAltium Designerの整列ツールは、非常に簡単に使用でき、いつでもすぐに利用できます。
 

回路図から部品配置するクロスセレクトモード

部品を基板に配置した後では、コンポーネントの整列は優れた便利な機能ですが、多くの設計者は配置を始める段階で苦労している話も聞かれます。基板外形の周囲に縦横に接続されている多くのコンポーネントを扱うことは、前進が困難なパズルです。繰り返しになりますが、Altium Designerには、この作業をサポートする最適なユーティリティが用意されています。

回路図に移動して、まとめて基板に配置する必要がある回路のグループを選択できます。回路図で選択した後、選択したコンポーネントを配置する場所をレイアウト内に四角形で指定できます。これにより、回路図に記載されているとおりにコンポーネントをレイアウト上にすばやく作成できるため、基板への配置が容易になります。

基板外形の周囲に配置されているコンポーネントをレイアウトで使用するには、一連の接続回路を使うために必要なシートの回路図を開きます。次に、以下の写真のとおり、[Tools] » [Cross Select Mode] メニューに進みます。
 

回路図とレイアウトウィンドウの両方が開いた状態のAltium Designerの画面キャプチャ

回路図で [Cross Select Mode] を使用
 

次に、回路図で、選択ボックスでコンポーネントを囲んでドラッグして、配置するコンポーネントを選択します。以下の写真の回路図シートの上半分では、選択状態のコンポーネントを確認できます。
 

回路図でコンポーネントを選択した状態のAltium Designerの画面キャプチャ

回路図で、配置するコンポーネントを選択
 

レイアウトウィンドウをアクティブ化した後、メニューアイテムで、以下の写真のように、[Tools] » [Component Placement] » [Arrange Within Rectangle] を選択します。レイアウトウィンドウのカーソルが緑色の十字になり、指定した四角形の配置の準備が完了したことを示します。四角形の最初のコーナーをクリックして確定した後、反対のコーナーをもう一度クリックします。
 

レイアウトで [Arrange Within Rectangle] 機能を選択した状態のADの画面キャプチャ

レイアウトで、[Arrange Within Rectangle] 機能を選択
 

基板外形の中央に四角形を作成した後、Altium Designerによって、回路図から選択したコンポーネントがエリアに反映されます。以下の写真では、エリアに移動したコンポーネントを確認できます。
 

回路図から選択したコンポーネントをレイアウトに配置した状態のAltium Designerの画面キャプチャ

回路図で選択されたコンポーネントをレイアウト側に配置
 

これは最終的な配置ではなく、部品を移動調整して基板上の最終的な配置を最適化する必要があります。この機能は、各コンポーネントを個別に確認・移動する必要なく、回路図から接続回路をまとめてグループ化する優れた方法です。この操作を行うだけで、回路図に記載されている回路の内容に従って配置を作成できるため、配置にかかる時間を大幅に節約できます。
 

[Choose Component] を使用してコンポーネントを個別に配置

コンポーネントを個別に移動調整するには、コンポーネント上にカーソルを置き、左マウスボタンを押しながらコンポーネントを移動できます。ショートカットの「m」を入力しても [Move] メニューにアクセスできることはご存知ですか?

メニューに進むと、使用可能なさまざまな移動コマンドがあります。これらのコマンドの1つに「Component」があり、ダイアログボックスがポップアップ表示され、移動するコンポーネントをデジグネータを使用して選択できます。
 

コンポーネントが配置された状態のAltium Designerの画面キャプチャ

コンポーネントが1つ足りない状態のコンポーネントの配置
 

上の写真では、コンポーネントU89の検索および配置を行っています。ショートカットの「mc」(Move Component)を入力して、基板の空白のエリアをクリックします。これにより以下の写真のように [Choose Component] メニューが開きます。注意: コンポーネントの選択は、リストから、またはデジグネータを上部に入力して行うことができます。また、コンポーネントにジャンプしたり、カーソルにコンポーネントを移動したりできます。
 

レイアウトの [Choose Component] メニューのAltium Designerの画面キャプチャ

レイアウトの [Choose Component] メニュー
 

リストからU89を選択した後、コンポーネントをカーソルの位置に移動するオプションを選択して、[OK] をクリックします。U89にカーソルを置くと、以下の写真のとおり簡単にコンポーネントを配置できます。
 

足りないコンポーネントを配置した状態のAltium Designerの画面キャプチャ

足りないコンポーネントを配置した状態のコンポーネントの配置
 

この機能は、特定の部品を検索して配置する必要がある場合、大幅な時間の節約になります。回路図から検索したり、基板外形に点在する全ての部品に目を通すのではなく、単にデジグネータを選択するだけで、コンポーネントを配置できます。

Altium Designerには他にも時間の節約につながる数多くの機能が搭載されており、非常に優れた 基板設計ソフトウェアとなっています。これまで紹介したような配置のサポート機能を利用することで、ユーザーは設計ツールの操作方法の理解に注力するのではなく、最適な配置の作成に集中することができます。

まだAltium Designerをご利用でない場合、ぜひ詳細について アルティウムのエキスパートまでお問い合わせください

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