Copy and PasteでPCBに画像を貼り付ける

September 19, 2019 Altium Designer

 

Windowsアプリケーションの便利な機能のひとつにCopy and Pasteがあり、プリント基板CADにも不可欠な機能としてこれが備えられています。

しかし、普段使っているワープロやグラフィックツールからCopy and Pasteで貼り付けができるか?というと、決してそうではありません。なぜなら、Windowsクリップボードがサポートされていない場合が多いからです。

Windowsクリップボードがサポートされていない場合、Copy and PasteはそのCADツールの内部だけに限られ、ワープロやグラフィック編集などの外部のツールとの間でのCopy and Pasteはできません。

しかし、Altium Designerでは回路とPCBの両方でWindowsクリップボードがしっかりサポートされており、他のアプリケーションで作成したテキストや画像をCopy and Pasteで、回路図やPCBに貼り付ける事ができます。

 

Copy and Pasteによる画像の貼り付けを試す

この機能は、PCBに画像を貼り付ける時には欠かせないものです。しかし、画像データは千差万別であり、コンディションによってはうまく貼り付けられない場合があるかも知れません。そこで、13種類の画像ファイルを用意して、うまく貼り付けられるかどうかを実際に試してみました。また、Copy and Pasteを行うにはまず、グラフィックツールで画像を開く必要があり、これにはWindows に付属しているペイントと、市販のPhotoshopを使用しました。

cpaste

Copy and Pasteの確認に使用した画像サンプル
モノクロだけでなくカラー画像などの多様な画像を用意した。
また、画像[Screenshot]は画面のスクリーンショットをPNGフォーマットで保存したもの。

 

まず、ペイントを使って用意した13種のファイルを順に開いて、[Ctrl]+[C]でコピーして[Ctrl]+[V]でPCBに貼り付けてみました。

しかし、貼り付けに成功したのは6種類のみであり、他の画像は貼り付けられませんでした。そこで、Photoshopで試してみたところ、新たに1種類の貼り付けができましたが、残りの6種類の画像は貼り付けできませんでした。

そして、次に貼り付けできなかった6種類の画像をPhotoshopでモノクロ2階調に変換したところ、全ての画像を貼り付ける事ができました。

 

paste

Copy and Pasteによる画像の貼り付け結果
オリジナルファイルのまま貼り付け出来たのは6種類、その他はPhotoshopでモノクロ2階調に変換後
ペイントからCopy and Pasteで貼り付け。 画像[Altium Designer 1]はオリジナルファイルのまま
Photoshopから貼り付けができたが、イメージが反転してしまう。また、モノクロ2階調への変換時に
濃淡がドッド密度に変換されている。これは、PCBデータとして適当ではないがそのまま貼り付けた。

 

サンプル画像と貼り付け結果の一覧

注: [〇]=貼り付け成功 [×]= 貼り付け失敗  [△]=正しく再現されず

 

今回、試したのはわずか13種類の画像ですが、モノクロ2階調に変換した画像は全て貼り付けできました。また、2色の画像や白色の背景を持つ画像も、背景の透明化などの処理をAltium Designerが自動的に行い、良好にイメージが再現されました。

 

意図どおりに画像を貼り付ける為に

今回試した画像は印刷や画面表示の為に作成されたものでもあり、やはりそのままでは貼り付けられない画像や、正しく再現されない画像がでてきました。おそらく、皆さんの手元にある画像でも似たり寄ったりなのではないかと思います。しかし、次のように画像を調整する事によってほとんどの画像をCopy and PasteしてPCB上で利用できるようになるはずです。

  1. カラー画像や濃淡のある画像は貼り付けできない事がわかりました。また、モノクロ2階調のように見える画像であっても他の要素が含まれている場合がありますので、確実に貼り付ける為には、事前にモノクロ2階調に変換しておく必要があります。

  2. グラフィックツールを使ってカラー画像や濃淡のある画像をモノクロ2階調に変換すると、濃淡がドット密度で表現されます。しかし、これはPCBデータとして好ましくありませんので、変換の際に濃淡が変換されないように適切なオプションを選ぶ必要があります。

 

貼り付けた画像のサイズを変更する

PCBに画像を貼り付けた後にはサイズを合わせる事が必要になりますが、この作業も簡単な操作で行う事ができます。

画像データはPCBへの貼り付けの過程でユニオン機能によってグループ化されており、単一のオブジェクトとして移動やサイズの変更が可能です。

サイズを変更したい場合には、任意の画像の上にマウスのカーソルを置き、右ボタンをクリックします。そうするとメニューがポップアップしますのでその中から[ユニオン]を選び、さらに、そのサブメニューから[ユニオンのサイズを変更]を選びます。そうすると、マウスのカーソルが大きな十字形に変化しますので、その状態で変更したい画像をクリックします。これにより、画像の輪郭部にハンドルが表示されますので、それをマウスでつかんでドラッグします。

 

C:\Users\jono\AppData\Local\Microsoft\Windows\INetCache\Content.Word\union.png

[ユニオン]によるサイズの変更
[ユニオン] - [ユニオンのサイズを変更]によって、貼り付けた画像のサイズをマウスのドラッグで変更できる。

 

この操作によって簡単にサイズを変更できますが、拡大すると解像度が足りなくなりがちですので、貼り付ける画像は大き目のものにしたほうが良いでしょう。

 

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