PCBソフトウェアライセンス - サブスクリプションか永久モデルか

September 8, 2017 Colby Siemer

yes or no はじめに

 

長年にわたって、ソフトウェアライセンスは、多くのことを繰り返してきました。それぞれに長所と短所があり、場合によっては、ソフトウェアの購入方法に選択肢がない場合もありました。

 

プロ仕様のPCBおよびEDAソフトウェアの領域では、貴重なIPを盗まれ無料で使用されることから守ろうとしながら、ソフトウェアに課金する様々な方法が登場しました。ほとんどのプロ仕様のPCBソフトウェアにハードウェアドングルが付属し、ドングルをPCの後ろのポートに接続した頃を覚えている人が、きっと何人かいるでしょう。USBができる前、ドングルは、プリンターと一緒にパラレルポートに接続していました。複数のドングルが、横向きの塔のようになって、後部から居心地悪く突き出ているため、多くのPCが、快適な場所から前に押し出され、時には、安定させるために、間に合わせの小さな足場を必要としているのは、珍しいことではありませんでした。

 

幸い最近は、大きなハードウェアドングルは、あまり使用されません。そして使用される場合でも、従来よりずっと小さくなり、通常はUSBデバイスの形式になっています。

 

Computer and hardware dongle

画像提供: sciensoft

 

ソフトウェアキーも使用されていました。これは、機能のロックを解除するため、ソフトウェアのインストール時に入力し、後ほど再インストールが必要になった場合のために保管しておきます。

 

長年ゲームをしているので、ビデオゲームのソフトウェアも良く知っています。カートリッジタイプのシステムは、非常に簡単でした。基本的に、ソフトウェアと保護機能が、かわいい便利なケースに組み込まれ、専用の本体で使用しました。時々、ゲームが動作するように、汚れた接続部分に息を吹きかけたり、消しゴムでこする必要がありましたが、それが最大の問題でした。

 

ソフトウェアキーの使用に移行する前、通常、PCゲームにはコピー保護機能が内蔵されていて、メディアの複製は困難でした。ソフトウェアキーを使用する場合は、ソフトウェアを購入、インストールし、ソフトウェアキーを入力すれば準備完了です。

 

時代を今日に早送りすると、従量課金制のリースオプションを提供するソフトウェアやゲームが、ますます増えています。人気の大規模マルチプレーヤー・オンラインゲームの多くでは、ゲーム自体を購入する必要があり、また、アクセス権を保持しゲームを最新版にしておくため、毎月サブスクリプションを支払う必要があります。絶え間なくコンテンツが変更され、月額料金が手頃なため、この仕組みは受け入れられ、この分野で優れたビジネスモデルとなっています。約1年ごとに、拡張版が公開されてゲームが変わり、新しいコンテンツにアクセスするには、拡張版の購入が必要となります。一方で、毎月の支払いも続きます。当初、この仕組みには大きな反発がありました。今までに無い仕組みであり、コンテンツやアクセス権限にその価値があるのか、まだ信頼が確立されていなかったからです。しかし、試してみて、多くの人は、思ったより良いことに驚きました。

 

World of Warcraft logo

World of WarCraftは課金制のゲーム

 

全てのゲームジャンルが、絶え間ないコンテンツ更新に対応できる、または対応できるわけではないですが、他のスタイルのゲームでも、この定期的な収入の流れを利用したいと考えました。そこで、フリーミアムゲームやシーズンパスの概念が登場しました。

 

フリーミアムモデルでは、アカウントを設定した後、無料でゲームをダウンロードしプレイできますが、ゲームの大部分はロックされています。ゲームの他の部分のロックを解除するには、ゲーム内通貨を使うために実際のお金を支払うか、長時間プレイして、ゲーム内で過ごすための、この通貨を貯めるかします。完全に無料であるが、製品を収益化するために定期的に広告を表示し、ワンタイム「広告の削除」購入オプションを提供するものもあります。

 

シーズンパスモデルでは、ゲームを購入すると、起動時に利用可能な全機能を利用できます。オプションのシーズンパスを購入すると、ある期間、公開された新しいコンテンツが提供されます。通常、他のプレーヤーより前に利用できる、早期アクセス期間があります。シーズンパスがない場合、ほしいと思えば、公開された際に新しいコンテンツを購入することになります。もちろん、総費用は増えますが、何を購入するか、いつ購入するかを選択できます。

 

ビデオゲームは、間違っても簡単に修正できるため、ライセンスモデルが頻繁に実験される分野です。しかし、これらの新しい方法の一部が大成功したため、多くのソフトウェア企業は、これらの動きを利用しようと、ソフトウェアのライセンス供与と更新の方法を再検討しました。これには、プロ仕様のソフトウェアも含まれています。

 

プロ仕様のPCBおよびEDAソフトウェアの分野では、はるかに高い額を支払っており、新しいライセンス方法が導入された場合や、または既存のライセンス契約が、ほとんど何も通知なしに変更された場合、ユーザーから強い疑念がもたらされるのも当然です。

 

ライセンスや所有権に関する質問は、言うまでもありません。プロ仕様のソフトウェアを購入する際、誰しもまず心に浮かぶのは、ソフトウェア自体だけではなく、そのソフトウェアを使って作成した制作物にアクセスし継続して使用できることです。

 

ドングルが故障したら、どうなるのか?

コンピューターがクラッシュして再インストールが必要になったら、どうするのか?

会社が廃業したり、別の企業に買収されたら、どうなるのか?

自分が作成したものに、まだアクセスできるのか、それとも、状況がなんとか良くなるまで、人質に取られるのか? さらに悪いことに、良くならなければ、どうなるのか?

離れた支店にいて、インターネットに接続できない場合、どうなるのか?

などなど

 

数え切れないほどの作業時間を費やした制作物を失うと考えるだけで、誰もが恐怖を感じます。自身が、大金を支払った会社の人質になったような気持ちは、言うまでもありません。

 

Frustrated at the computer because of licensing models

あなたは、こうならないように

 

プロ仕様のPCBソフトウェアの分野では、永久ライセンスモデルが、依然として最も広く受け入れられ、最も人気があります。中には、代金を支払って使用できるアップグレードを頻繁に公開しているものもあります。ユーザーに無理のない時期にアップグレードを行う一方で、アップグレードがどうしても必要だと感じて準備を完了するまでは、手持ちのバージョンをずっと使用できるオプションも提供しています。

 

一部の企業は、(私が勤務する)Altiumのように、プロ仕様のPCBソフトウェアに、オプションのサブスクリプションモデルを提供しています。このモデルでは、ユーザーは、わずかな年間料金を支払い、新しいコンテンツがリリースされた際には、ソフトウェアを自由に更新できます。公開されたら更新することも、新しいリリースに移行する気になってから更新することもできます。サブスクリプションを購入しない場合、魅力的なリリースが出るまで待った後、サブスクリプション料金で調整するか、またはアップグレード料金を支払って最新リリースをダウンロード、使用するオプションがあります。

 

このモデルでは、サブスクリプションは最も一般的なオプションです。定期的な予算に簡単に収まる年間料金で、最新かつ最高のものを使用できる安価で安心な方法であるためです。ただし、サブスクリプションモデルを選択しない少数のユーザーも依然としています。このモデルは、その場合も有効です。選択肢がある一方で、支払いを続けるかどうかに関係なく、制作物へのアクセスを保持できるからです。

 

一部のプロ仕様のPCBソフトウェアは、サブスクリプション専用モデルに移行しています。支払いをやめると、「無料」バージョンのアクセス権限や機能になり、通常は、かなり不自由になります。出力の生成やファイルの読み込み、表示は、依然として可能ですが、(無料でできる)最も基本的な設計以外の作業は、あきらめてください。

 

制作物へのアクセス権を再び獲得するには、サブスクリプションを支払い、指示に従った後、認証サーバーに接続すると、継続できます。

 

comparison of going from A to B the easy way vs. the hard way

 

このサブスクリプション専用モデルの利点は、必要な時間に対してのみ支払いが可能になる点です。年に2か月のみ、そのソフトウェアの使用が必要な場合、必要な時間に対してのみ支払ってコストを節約し、節約分をビジネスの他の場所で使うことができれば、より有益な可能性があります。もう1つの利点は、最新の状態にするために「調整」する必要がない点です。しかし、それで十分な安心を得ることができるでしょうか? できないと思います、そして、そのことが重要だと思います。

 

「オプションの」サブスクリプション付き永久ライセンスが、プロ仕様のPCBソフトウェアの両方の世界で最高です。この場合、ユーザーは、自分のニーズに最も適したオプションを選択して、その気になったときにサブスクリプションを選べるので、価値と安心を得ることができます。

 

最近、新しいサブスクリプションのみの方法でシステムにショックを受けたならば、代替案を検討することをお勧めします。事態がコントロール不能になり、そんな緊急時に代替案を見つける羽目になるまで待つよりも、まだオプションである間に、手を打って新しいソフトウェアに移行するのが良いタイミングです。

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Colby Siemer

Altium expert and seasoned support and services professional with a knack for rapidly learning and distilling abstract technical concepts. Proven troubleshooter and problem solver, with a generous ability to share knowledge and success.

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