Ingenu社のPCB設計者Randy Clemmons、San Diego Altiumユーザーグループを主宰

November 20, 2017 Judy Warner

自分の勤務するIngenu社ビルの前で、Clemmons

自分の勤務するIngenu社ビルの前で、Clemmons

 

Judy Warner: あなたとキャリアと現在の勤務場所について簡単にお話しください。

 

Randy Clemmons: 私は現在Ingenuで、モノのインターネット(IoT)ネットワークおよびエンドポイントアプリケーションを開発しています。私はツールとしてAltium Designerを選択しています。

私は19歳のとき、米海軍の高度電子機器プログラムに志願してから、電子機器の職業に就きました。

海軍に10年間勤務してから、私はLitton Industriesで1年間働き、最先端の高精度ナビゲーションシステムのテストとデバッグに従事しました。

私はHarris Corporationに9年間、上級エンジニアとして勤務し、自動テストシステムのサポートを行いました。

L-3 Communicationsでは7年間、テスト専門家、兼アソシエイトエンジニアとして勤務しました。私は、ワイヤレスの航空用製品のテストとトラブルシューティング用の「消防士」役を務めていました。

私はL-3を退社してからMagis Networks(新興企業)に5年間勤務し、ワイヤレス高精細度ビデオを開発しました。Magisでは、LPKFミリングマシンやCAMツールを使用して、多くの試作PCBやプリントアンテナを作成しました。

Magisの後では、Sequoia Communications(別の新興企業)に5年間勤務し、多くのRFICテスト基板を設計しました。

 

Warner: わぁ! とても広範な経験をなさったのですね!それでは、PCB設計者として最も好きな部分と、最も嫌いな部分は何ですか?

 

Clemmons: 好きなことは、複雑なパズルを解くことと、PCB設計のクリエイティブな側面です。最も嫌なのは、実装図面用のリファレンスデジグネータのサイズ調整と配置です。これはただ退屈なだけです。母親に庭の雑草抜きをさせられたときのことを思い出してしまいます。

 

Warner: あなたは様々なテクノロジーを対象に働いてきたわけですが、今までで一番、刺激的なプロジェクトやアプリケーションは何でしたか、そしてなぜですか?

 

Clemmons: うーん、本当に難しいものは、それこそたくさんありましたね。あえて一番というなら、L-3 LinkabitのチームでSatComモデムを開発したときでしょう。私はミッションクリティカルなプロジェクトに、まず飛び込んでみてから、なんとか解決を試みることにしています。

 

Warner: だからこそ、このニュースレターの記事は「ロックスターとスーパーヒーロー」という名前なんですよ。多くのPCB設計者は「ピンチを切り抜ける」仕事をするわけです。同業のPCB設計者の方々や、この職業に新しく就こうとしている人たちに対して、何かアドバイスはありますか?

 

Clemmons: 自分の手に負えないような状況になったときは、助けを求めることをためらってはいけません。私は35歳のとき、貴重な教訓を学びました(Googleがなかった頃です、今ならGoogleで何でも調べられます!)。私が学んだのは、すべてを自分で見つける人はいないということです。世の中には数多くの専門家がいて、丁重に助けを求めれば、手を差し伸べてくれます。

 

Warner: 助けといえば、あなたは同業の設計者たちにいつでも助けの手を差し伸べているようですね。素晴らしいと思います。あなたはIPC設計者委員会で活動していますし、San Diego Altiumユーザーグループの代表でもありますし、ブログも書いていて、オンラインのAltiumフォーラムでも活発に活動しています。あなたが設計コミュニティでこのように活発に関与している動機は何ですか?

 

Clemmonsは、San Diego PCBでSan Diego Altiumユーザーグループを主宰しています

Clemmonsは、San Diego PCBでSan Diego Altiumユーザーグループを主宰しています

 

Clemmons: 私が若く、海軍勤務だった頃から、私は常に自分の知識を包み隠さず他の人と共有してきました。一部の人たちは、自分の知識を自分だけのものにしておくことが、自分の仕事の地位を維持するため役立つかのように思い込んでいます。しかし実際にはその逆で、私は他人を助け、コミュニティに貢献することで、多くの場合には最終的にリーダーの地位に就きました。私の上司は、私のイニシアチブの感覚と、私がチームを手助けしたことを重視したのだと思います。既に述べたように、何でも知っている人はいませんし、誰にでも指導者が必要だと私は思います。そして、皆と共有すべき知識を自分が持っているなら、自分が指導者となるべきです。私はAltium Designerを7年間以上使っています。だから、新しく使い始めて学習中の人たちを手助けするのは当然でしょう。私が最初にAltium Designerを使い始めた頃は、今のように多くの情報が存在しなかったため、急いでツールについて勉強する必要がありました。そこで、かつての私と同じような状況の人たちを手助けしたいと思っています。

 

Warner: San Diego Altiumユーザーグループの運営は、どのくらいの期間行ってきましたか?

 

Clemmons: 私は3年ほど前に、San Diego PCBのMike CreedenとDavid Carmodyの助力により代表になりました。両氏は親切に、自分たちの施設を会議場として提供してくれました。他のメンバーの場所で会合を開くこともありますが、それほど多くはありません。

 

Warner: 私はAltiumLive 2017: 年次PCB設計サミットであなたのセッションに参加し、そのときあなたは偶然、ユーザーグループ立ち上げの話題について話していました。参加者が大きな興味を抱いていたことに驚かされました。多くの人々に、地域的なグループを立ち上げたいという強い欲求があることは明らかです。

 

Clemmons: 私は、そのような要求があるという確信を抱いていたため、自分の講演にその話題を含めました。伝えたかったのは、いくつかの主要なポイントです。最も重要なのは、ユーザーグループは自分たちで管理するもので、Altiumは何の関係もないということです。ユーザーグループは単に、ユーザーが集まって、互いに助け合うことで、より優れた成果を得ようとする試みにすぎません。もちろん、Altiumは昼食代くらいは出してくれ、希望すればFAEやスピーカーを送ってくれるでしょう。しかし、ほとんどの部分にはAltiumは関与しません。次に、ユーザーグループはごく簡単に始められるものですが、参加して関与する人たちにとって非常に貴重なものだということです。私は、ユーザーグループを立ち上げる方法について説明した、短い簡単なブログを作成しました。他の人がこの憲章をコピーしたり、テンプレートとして使用したりしてもかまいません。しかし、明確に決定されたルールは存在しません。ユーザーグループというのが単に、4人がレストランで昼食をとりながら、自分たちが発見した設計手法、あるいはヒントやコツについて話し合うだけでもいいし、または会社の施設に30人で集まり、司会者と弁当を用意する形でもいいわけです。このような条件は、地理的な場所と、ユーザーグループをどのように運営するかによって決定されます。

 

Warner: ご存知と思いますが、ユーザーグループのサポートは私の仕事の一部で、私が3月に弊社に入社したとき、最初に受けた指示でもあります。あなたがおっしゃられたように、私は地域のユーザーグループにサポートと助力の提供だけを行うように、言い換えれば口は出さないように求められています。ユーザーグループはAltiumの公認の会議ではないためです。こういったものは、本当の意味でユーザーにより運営され、管理されるグループです。私は、このモデルを本当に尊重しています。

 

Clemmons: 気を悪くしないでいただきたいですが、私たちは既にツールを用意しており、宣伝文句は望んでいません。私たちはただ、日常生活に影響する実践的な使用法を突き詰めたいだけです。

 

Warner: 気を悪くなんてしません、おっしゃるとおりです。私は、ツールの所有権はグループにあり、グループが必ずしもAltiumを使用する必要はないと考えます。他の誰でも、世界のどこかのグループを運営する、最も有用で効果的な方法を告げることができます。しかし、私はAltiumが、自社に直接の利益がなくても、これらのユーザーグループに喜んで助力を提供しようとしていることを高く評価しています。これは、ユーザーコミュニティをサポートし、より有機的な方法で学習できるようにすること以外にです。これによって最終的には、双方が利益を得られると考えています。あなたも、AltiumLiveフォーラムの「ラウンジ」で普段から貢献していますね。

 

Clemmons: はい、私を含めていく人かが、普段から貢献しています。これは、同僚から質問への回答をもらい、多少の助力を得られる、迅速で簡単な方法です。まだ使用していない人たち全てに、強くお勧めします。非常に役に立ちます。

 

Warner: あなたのご経験と経歴を共有してくださってありがとうございます。特に、PCB設計者、中でもAltiumユーザーに対しての多くの貢献には深く感謝いたします。あなたが共有した知識により、他の設計者も自分たちのローカル設計コミュニティへ積極的に参加するようになり、さらには自分たちでユーザーグループを始めるようになることを、心から願っています。

 

Clemmons: どういたしまして、Judy。私もそう願っています。

 

About the Author

Judy Warner

Judy Warner has held a unique variety of roles in the electronics industry since 1984. She has a deep background in PCB Manufacturing, RF and Microwave PCBs and Contract Manufacturing with a focus on Mil/Aero applications in technical sales and marketing. She has been a blogger, writer, contributor and journalist for several industry publications such as Microwave Journal, The PCB Magazine, The PCB Design Magazine, PDCF&A and IEEE Microwave Magazine and is an active member of multiple IPC Designers Council chapters. In March 2017, Warner became the Director of Community Engagement for Altium and was immediately tasked with the launch of Altium’s monthly On Track Newsletter. She was also instrumental in launching AltiumLive 2017: Annual PCB Design Summit in San Diego and Munich, a newly founded annual Altium User Conference. Her passion is providing resources, supporting and advocating for PCB Designers around the world and acting as brand ambassador for Altium.

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